を持ってきて、これらを但馬国に納め永く神宝としたという<ref name="日本書紀pp.304-307">『新編日本古典文学全集 2 日本書紀 (1)』小学館、2002年(ジャパンナレッジ版)、pp. 304-307。</ref><ref>神道・神社史料集成</ref>。
<div class="thumb tright"> <div style="margin: 0px; padding: 2px; border: 1px solid #a2a9b1; text-align: center; border-collapse: collapse; font-size: 95%; text-align:center; font-size:85%">'''垂仁天皇紀3年条一云の系図'''{{familytree/start|style=font-size:100%}}{{familytree|border=0||||||||01| 01=太耳}}{{familytree|border=0|||,|-|.|||!||}}{{familytree|border=0|01|02|y|03| 01=知古|02='''天日槍'''|03={{color|#FC4E6B|麻多烏}}}}{{familytree|border=0|||||,|-|'||}}{{familytree|border=0||||01| 01=但馬諸助}}{{familytree|border=0|||||!||}}{{familytree|border=0||||01| 01=但馬日楢杵}}{{familytree|border=0|||||!||}}{{familytree|border=0||||01| 01=清彦}}{{familytree|border=0|||||!||}}{{familytree|border=0||||01| 01=[[田道間守]]}}{{familytree/end}}</div></div>同条に記された別伝によると、天日槍は初め[[播磨国]]に停泊して宍粟邑にいた。これに対し、天皇は[[大友主]](三輪氏祖)と[[市磯長尾市|長尾市]](倭氏祖)とを播磨に派遣して天日槍の尋問をさせた。この時、天日槍は新羅王子であると自称し、日本に聖皇がいると聞いたので新羅を弟の知古(ちこ)に任せて自分は日本への帰属を願ってやって来た、と語った。そして次の8物、同条に記された別伝によると、天日槍は初め播磨国に停泊して宍粟邑にいた。これに対し、天皇は大友主(三輪氏祖)と長尾市(倭氏祖)とを播磨に派遣して天日槍の尋問をさせた。この時、天日槍は新羅王子であると自称し、日本に聖皇がいると聞いたので新羅を弟の知古(ちこ)に任せて自分は日本への帰属を願ってやって来た、と語った。そして次の8物、
* 葉細の珠(はほそのたま)
* 足高の珠
* 熊の神籬
* 胆狭浅の大刀(いささのたち)
を献上した。そこで天皇は播磨国宍粟邑と[[淡路島]]出浅邑の2邑に天日槍の居住を許したが、天日槍は諸国を遍歴し適地を探すことを願ったので、これを許した。そこで天日槍は、菟道河([[淀川|宇治川]])を遡って[[近江国]]吾名邑にしばらくいたのち、近江から[[若狭国]]を経て但馬国に至って居住した。近江国鏡村を献上した。そこで天皇は播磨国宍粟邑と淡路島出浅邑の2邑に天日槍の居住を許したが、天日槍は諸国を遍歴し適地を探すことを願ったので、これを許した。そこで天日槍は、菟道河(宇治川)を遡って近江国吾名邑にしばらくいたのち、近江から若狭国を経て但馬国に至って居住した。近江国鏡村<ref group="注">滋賀県には、この伝承に関連して鏡神社が鎮座する(滋賀県蒲生郡竜王町鏡、{{Coord|35|5|12.53|N|136|4|44.79|E|region:JP-25_type:landmark|name=鏡神社}})。滋賀県には、この伝承に関連して鏡神社が鎮座する(滋賀県蒲生郡竜王町鏡、鏡神社)。</ref>の谷の陶人(すえびと)が天日槍の従者となったのは、これに由来するという。また天日槍は但馬国出島(出石に同じ)の太耳の娘の麻多烏(またお)を娶り、麻多烏との間の子に但馬諸助(もろすく)を儲けた。そしてこの諸助は但馬日楢杵(ひならき)を儲け、日楢杵は清彦(きよひこ)を、清彦は[[田道間守]]を儲けたというの谷の陶人(すえびと)が天日槍の従者となったのは、これに由来するという。また天日槍は但馬国出島(出石に同じ)の太耳の娘の麻多烏(またお)を娶り、麻多烏との間の子に但馬諸助(もろすく)を儲けた。そしてこの諸助は但馬日楢杵(ひならき)を儲け、日楢杵は清彦(きよひこ)を、清彦は田道間守を儲けたという<ref name="日本書紀pp.304-307"/>{{Sfn|<ref>神道・神社史料集成}}</ref>。
==== 垂仁天皇88年条 ====