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軽くて丈夫なヒョウタンは、世界各国で様々な用途に用いられてきた。日本では上記のように水や酒を持ち運べる容器としてのほか、縦に二つに割って水などを汲んだり掬ったりする用途にも使われた。ヒョウタン(瓢箪)を指す瓢(ひさご)の読みを柄杓に当てて「ひしゃく」と呼んだとの説もある。朝鮮半島ではヒョウタンを二つ割りにして作った柄杓や食器を「パガジ」と呼び、庶民の間で広く用いられてきた。韓国ではプラスチック製パガジが現代でも売られている<ref>[http://yangnyeom.jp/culture/back1604.html 韓国の食文化 4月のキーワード「パガジ」]モランボン薬念研究所(2020年12月26日閲覧)</ref>。また、アメリカインディアンはタバコのパイプに、南米のアルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルではマテ茶の茶器に、またニューギニア島などでは先住民によってペニスケースとして使われている。
*[[千利休]]は花器として使った先覚者で、[[華道|花道]]家[[安達瞳子]]も利用したという千利休は花器として使った先覚者で、花道家安達瞳子も利用したという<ref>湯浅[2015:89-90]</ref>。*[[喫煙具]]としても使われる喫煙具としても使われる<ref>湯浅[2015:93]</ref>。名探偵[[シャーロック・ホームズ]]のトレードマークであるキャラバッシュ・パイプは、ヒョウタンを用いた[[パイプ (たばこ)|パイプ]]である。。名探偵シャーロック・ホームズのトレードマークであるキャラバッシュ・パイプは、ヒョウタンを用いたパイプである。
=== 楽器 ===
[[ラテン音楽]]では、ヒョウタンの内側をくりぬき外側に刻みを入れて棒でこすったり叩いたりして演奏する[[打楽器]][[ギロ]]がある。他に多くの[[弦楽器]]([[コラ (楽器)|コラ]])、[[打楽器]]、[[管楽器]]、[[笛]]、[[笙]]などに使われるラテン音楽では、ヒョウタンの内側をくりぬき外側に刻みを入れて棒でこすったり叩いたりして演奏する打楽器ギロがある。他に多くの弦楽器(コラ)、打楽器、管楽器、笛、笙などに使われる<ref>湯浅[2015:117-148]</ref>。
=== 浮きと漁具 ===
[[済州島]]の[[海女]]は[[浮き]]用にヒョウタンを抱える済州島の海女は浮き用にヒョウタンを抱える<ref>湯浅[2015:106-107]</ref>[[漁具]]としても使われる漁具としても使われる<ref>湯浅[2015:104]</ref>。
=== 神具 ===
日本の[[神道]]では中に神が宿る[[縁起#転用|縁起物]]とされ、[[神社]]で[[破魔矢]]や[[絵馬]]、[[お守り]]に付けられる。[[大分県]][[宇佐市]]には専門の加工業者があり、契約農家が収穫したヒョウタンを水に2カ月漬け、腐った中身と外皮を取り除いて天日で乾燥させ、塗料と磨きで表面を加工する日本の神道では'''中に神が宿る縁起物'''とされ、神社で破魔矢や絵馬、お守りに付けられる。大分県宇佐市には専門の加工業者があり、契約農家が収穫したヒョウタンを水に2カ月漬け、腐った中身と外皮を取り除いて天日で乾燥させ、塗料と磨きで表面を加工する<ref>【活写】神様スタンバイ『[[日本農業新聞]]』2020年12月1日(1面)【活写】神様スタンバイ『日本農業新聞』2020年12月1日(1面)</ref>。
[[出雲大社]]の爪剥祭では、生のヒョウタンを胴切にし、麻茎製の柄を付けたものをヒシャクとして、御神水を供える時に使用する伝統がある。これはヒョウタンに宿る霊力を用いるという意味を含むという<ref>『出雲大社教布教師養成講習会』(出雲大社教教務本庁発行、[[平成]]元年(1989年)9月)全427頁中319頁</ref>。

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