主な動物のトーテムとしては熊と虎があり、朝鮮の[[檀君神話]]と共通する思想である。中国にも[[有熊氏]]という熊トーテムが存在する。日本では明確な熊トーテムはあまりはっきりとしないが、「熊野」という地名が強力な信仰の対象となっており、熊トーテムの形跡は強い。またアイヌには明らかな熊トーテム信仰があり、中国から北東アジア・極東にかけて「熊トーテム文化」が広く拡散していることが窺える。熊を太陽神に見たてた「火」あるいは「火信仰」も伴っているのだろうが、火神が親あるいは子を焼き殺すような神話は忌避されている。インド型ではなく、古い時代のイラン型の火信仰に通じるものといえようか。
[[檀君神話]]と比較した場合、熊が虎よりも上位の存在である、とするような「序列」の思想もナナイの文化には乏しいようである。
== 参考文献 ==