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西欧に移動した「TT」系の神は、主に男性の雷神、一部に[[ラダマンテュス]]のような冥界神、ティターン・[[ユミル]]のような巨人として現され、神とされることもあるが、悪魔とされることもままあり、その性質は多岐にわたるように思える。[[ユミル]]が民間伝承化した[[トロール]]の一部には「'''子供のように泣き喚く'''」という性質がある。日本神話で、「TT」の子音を持ち粗暴な神に、加茂氏族の祖神である'''アヂスキタカヒコネ'''がいる。また「TT」の子音は持たないが、「'''子供のように泣き喚く'''」神に'''須佐之男'''がいる。また民間伝承に'''ダイダラボッチ'''という巨人がいる。
'''アヂスキタカヒコネ'''は死者が蘇ったもの、と受け取れるは死者が蘇ったもの、と受け取れる性質があり、饕餮と共通する。須佐之男は地上に追放され、いつの間にか冥界に住んでいるので'''冥界神'''である。須佐之男は馬とも関連する神であり、牧畜・畜産がほとんど発展しなかった古代日本では珍しく'''牧畜'''に関する神であることを思わせる神でもある。これらのことから、須佐之男は'''牧畜系の神であり、夏家店上層文化の首だけの石雕人面、要は「'''弁髪饕餮'''」とでも言うべき神が、古代日本で発展し確立したもの'''、と思われる。 ハプログループO2は日本に移動する際、あるいはその直後に日本の国土を調べ、水稲耕作に適する、と判断して水稲耕作を行う集団、あるいは技術を持つ集団を伴って渡来したのではないだろうか。大凌河氏の研究では古墳時代の渡来集団の遺伝子は現代日本人に近い、とのことであるが、古墳時代は為政者となった天皇が大陸から技術集団を招いては日本各地で働かせていた時代でもある。そのため、古墳時代の渡来技術者集団は日本各地に拡がり、現代日本人遺伝子の基盤を形成するに至ったかもしれないが、しかし、技術者として招かれた、という経緯がある以上、最頂点の権力者にはなり得なかった集団群であるようにも管理人は思う。古墳人が渡来してきた時には、もうすでに古代日本の身分秩序は確立していたし、弥生人というのはこのように、'''自らが技術を身につけるのではなく、必要な技術者を中国大陸から招いては、自らの権力や文化文明の発展維持に努めることに長けていた集団'''だったのではないか、と思う。とすれば、水稲耕作に関しても、技術者を伴うか招聘するかで、日本の国中に拡めた、とすることが妥当だと考える。もちろん招かれた集団は独自に水稲耕作に関する神や祭りは持っていたかもしれない。また、日本の母系の縄文系の人々にも当然独自の文化はあったはずである。
== 参考文献 ==

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