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'''テューポーン'''('''Τυφών''', Tȳphōn, Typhon)、'''テューポース'''('''Τυφώς''', Tȳphōs, Typhos)、あるいは'''テュポーエウス'''('''Τυφωεύς''', Typhōeus, Typhoeus)は、ギリシア神話に登場する、神とも怪物ともいわれる巨人。同神話体系における最大最強の怪物で、神々の王ゼウスに比肩するほどの実力をもち、そのゼウスを破った唯一の存在でもある。
[[日本語]]では、[[長母音]]を省略して「日本語では、長母音を省略して「'''テュポン'''」「'''テュポーン'''」「'''テュポエウス'''」「'''テュフォン'''」「'''ティフォン'''(※[[現代ギリシャ語]]ではこの読み方が最も近い)」などとも表記される。(※現代ギリシャ語ではこの読み方が最も近い)」などとも表記される。
== 出自 ==
出自に関してはさまざまな異伝があるが、最も有名なのは[[地母神|大地母神]][[ガイア]]と[[タルタロス]]との間の子で、ゼウスに対するガイアの怒りから生まれたとするものである出自に関してはさまざまな異伝があるが、最も有名なのは大地母神ガイアとタルタロスとの間の子で、ゼウスに対するガイアの怒りから生まれたとするものである<ref>ヘーシオドス、820行-822行。</ref>{{Sfnp|<ref>アポロドーロス・高津|, 1953|loc=, 第1巻 6・3}}。一説ではガイアに[[ゼウス]]の暴虐を訴えられた[[ヘーラー]]が、彼を懲らしめるために[[クロノス]]からもらった卵から生まれたとする説や</ref>。一説ではガイアにゼウスの暴虐を訴えられたヘーラーが、彼を懲らしめるためにクロノスからもらった卵から生まれたとする説や<ref>『イーリアス』2巻への古註(沓掛訳注『ホメーロスの諸神讃歌』p. 186)。</ref>、ヘーラーが1人で生んだという説もある<ref>[[ステーシコロス]]断片(『大語源書』による引用。沓掛訳注『ホメーロスの諸神讃歌』 ステーシコロス断片(『大語源書』による引用。沓掛訳注『ホメーロスの諸神讃歌』 p, 186)</ref><ref>『ホメーロス風讃歌』「アポローン讃歌」306行-352行。</ref>。後者の説では[[ピュートーン]]がヘーラーから受け取って養育したという話である。後者の説ではピュートーンがヘーラーから受け取って養育したという話である<ref>『ホメーロス風讃歌』「アポローン讃歌」304行-305行。</ref><ref>『ホメーロス風讃歌』「アポローン讃歌」353行-355行。</ref>。
== 姿形 ==

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