'''ウルリクムミ'''(Ullikummi)は、フルリ神話、ヒッタイト神話に登場する巨大な岩の巨人である。 現存する物語はヒッタイト語で書かれており、ボアズキョイで出土した楔形文字のテキストから、フルリ語の「ウルリクムミの歌」の断片が発見されている<ref>''See'' Guterbock (1951).</ref>。
天候神テシュブ(Teshub)によって神々の王位の座を追われたクマルビ(Kumarbi)が、復讐のために、泉のほとりにあった長さ3ダンナ(1ダンナ=約10ウルリクムミは天候神テシュブ(Teshub)によって神々の王位の座を追われたクマルビ(Kumarbi)が、復讐のために、泉のほとりにあった長さ3ダンナ(1ダンナ=約10.7km)の女性の岩<ref>筑摩世界文学大系1, 1978, p356</ref>あるいは海の神の娘であるセルタプスルヒ(Sertapsuruhi)との間にもうけた子供である。
成長するまでの間神々から守るため、クマルビの命によりイルシラ(クマルビの侍女に相当する女神達<ref>筑摩世界文学大系1, 1978, p358</ref>)の手で、ウベルリの肩に突き立てて海中に隠された<ref>筑摩世界文学大系1, 1978, p359</ref>。