日本神話には、水に関する神として以下のような神が登場する。ただし、以下は記紀神話を中心とした「主たる」神々であって、本来的には一つ一つの川にそれぞれの神が存在したであろう、と考えれば、固有名詞が残っているもの、残っていないもので、地方の小さな川の一つ一つに神の名残の伝承があってもおかしくはない、と考える。
イザナミとイザナギを中心とした記紀神話では、カグツチの誕生とイザナミの死に関連する水神(女神)が多い。それとは別に各河川にはそれぞれ固有の神がおり、記紀神話の神々と結びつくことで、神として存続してきた、といえると考える。イザナミとイザナギを中心とした記紀神話では、カグツチの誕生とイザナミの死に関連する水神(女神)が多い。それとは別に各河川にはそれぞれ固有の神がおり、その一部は記紀神話の神々と結びつくことで、神として存続してきた、といえると考える。
* '''罔象女神'''(ミヅハノメ)
** 『古事記』には、カグツチを生んで陰部を火傷し苦しんでいたイザナミがした尿から、和久産巣日神(ワクムスビ)とともに生まれたとある。『日本書紀』では、イザナミが死ぬ間際に埴山媛神(ハニヤマヒメ)と罔象女神を生んだとある。日本における代表的な水の神(水神)である。