最も一般的なイメージは、ときに手助けしてくれたりときにいたずらをするような家に住むこびとたちというものである。もうひとつあるコボルトのイメージは、坑道や地下に住み、皴のよった小さな顔で、尖ったフードの付いた服を着たノームにより近い姿である<ref>C・ローズ, 2003, 149p</ref>。
A・フランクリンは、身長60cm、緑か、濃い灰色の肌をして、毛がふさふさとした尻尾と毛深い脚を持ち、手を持たない、という姿で、三角形の帽子に先のとがった靴を履き、赤か緑色の服を着た姿であるとし<ref>A・フランクリン, 2004, 174p</ref>、他に、子供や猫という形もあると言っている<ref name="172fra172">A・フランクリン, 2004, 172p</ref>。また、大笑いしている小人の形をした人形があったとし、マンドレークの根やツゲの木でコボルトの像が作られたという<ref name="172" />。
水木しげるは、ある女性の家へ、煙突から炎の形で現れ、家事をなした、通いのコボルト伝承を紹介している<ref>水木しげる, 1985, 182p</ref>。