神八井耳命ははじて神渟名川耳尊にしたがって皇位を譲り、
<blockquote>ruby|吾|やつがれ吾是乃の兄なれども、懦弱にして不能致果。今汝特に神武に挺し、自元悪}}是{{ruby|乃|いまし}}の{{ruby|兄|このかみ}}なれども、懦弱にして{{ruby|不能致果|いしきなし}}。今{{ruby|汝|いましみこと}}特に神武に挺し、{{ruby|自|み}}{{ruby|元悪|あだ}}を{{ruby|誅|つみな}}う。{{ruby|宜|うべ}}なるかな。汝の天位に{{ruby|光|て}}り{{ruby|臨|のぞ}}み以て皇祖の{{ruby|業|つぎて}}を{{ruby|承|う}}けむこと。吾は{{ruby|当|まさ}}に汝の{{ruby|輔|たすけ}}と為して[[神祇]]を奉典せむ。を誅う。宜なるかな。汝の天位に光り臨み以て皇祖の業を承けむこと。吾は当に汝の輔と為して神祇を奉典せむ。</blockquote>
と言って、皇位を継がず祭祀を行う意志を明らかにしたという。