と変換できるように思う。ここに挙げたイランの古代の王達はサーサン朝よりも前の王と考えられているので、アケメネス朝の始祖伝承ではないか、と考える。「親に捨てられた」という伝承を持つザールは、「犬祖王」と述べる資格を持つように思うので、サームは[[赤衾伊農意保須美比古佐和氣能命]]に相当する神で良いと考える。一方蛇王を外祖父に持つロスタムは中国神話でいうところの[[甘基王]]と考える。神話的な事績に乏しいが、國忍富命がロスタムで良いように思う。布忍富鳥鳴海命は國忍富命の「育ての親」の[[シームルグ]]と考える。民間伝承では、この霊鳥は女神として語られることが多いのだが、神話では男神とされる。王書でもそうだし、富氏神話でもそうだとすれば、これは民間伝承を経ずに、「'''神話が直接伝播したもの'''」と考ええるしかないのではないだろうか。興味深いことだが、埼玉県鴻市の鴻神社のコウノトリは女神と思われるので、イラン系神話の霊鳥が民間伝承化したものは女神に戻ってしまっているように思う。そちらの方が本来の姿なのだと考える。
ということで、出雲王家の始祖と言われる「'''八耳命'''」とは何なのか、ということになるのだが、富氏神話を総合して考えれば、「'''天之冬衣命'''」のこと、となるのではないだろうか。これは記紀神話の'''[[神八井耳命]]'''に相当する神と考える。
== 関連項目 ==