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、 2024年12月17日 (火)
'''飛鳥坐神社'''(あすかにいますじんじゃ/あすかにますじんじゃ)は、[[奈良県]][[高市郡]][[明日香村]]大字飛鳥字神奈備にある[[神社]]。[[式内社]]([[名神大社]])で、[[近代社格制度|旧社格]]は[[村社]]。毎年2月の[[おんだ祭]]が[[奇祭]]として知られる。
== 祭神 ==
現在の[[祭神]]は次の4柱。
* [[事代主|八重事代主神]]
* [[大物主|大物主神]]
* 飛鳥神奈備三日女神([[カヤナルミ|賀夜奈流美乃御魂]])
* [[タカミムスビ|高皇産靈神]]
[[延長 (元号)|延長]]5年([[927年]])成立の『[[延喜式]]』[[延喜式神名帳|神名帳]]における祭神の記載は4座。祭神4座の比定としては、上記のほか次の異説がある。
*『大神分身類社鈔』 - 事代主命、高照光姫命、木俣命、[[建御名方命]]
*『五郡神社記』 - [[大国主|大己貴命]]、飛鳥三日女神、[[アヂスキタカヒコネ|味鋤高彦神]]、事代主神
*『社家縁起』 - 事代主命、高照光姫命、建御名方命、[[シタテルヒメ|下照姫命]]
*『[[出雲國造神賀詞]]』 - 「賀夜奈流美乃御魂乃飛鳥乃神奈備爾坐天(賀夜奈流美の御魂の飛鳥の神奈備に坐て)」との記述がある。
== 歴史 ==
創建年代とその由緒は不詳であるが、『出雲國造神賀詞』に「賀夜奈流美命ノ御魂ヲ飛鳥ノ神奈備ニ坐テ皇孫命ノ近守神ト貢置」とあり、[[大国主]]神が皇室の近き守護神として、賀夜奈流美命の神霊を飛鳥の神奈備に奉斎したとある。また『[[日本書紀]]』[[朱鳥]]元年([[686年]])7月の条に「奉幣 於居[[紀伊国]][[日前神宮・國懸神宮|国懸神]] 飛鳥四社 [[住吉大社]]」とあり、[[天武天皇]]の病気平癒祈願のため幣帛が奉られた。『[[日本紀略]]』によれば、[[天長]]6年([[829年]])3月、[[神託]]により現在の鳥形山へ遷座した。遷座する前の場所については諸説あってはっきりしない。
また、当社がある鳥形山の地は[[天照大神]]を初めて宮中の外で祀った地「[[笠縫邑|倭笠縫邑]](やまとかさぬいのむら)」であるとする伝承もあり(有力な説は[[大神神社]]摂社の檜原神社である)、近世には[[元伊勢]]とも称していた。
[[寛永]]17年([[1640年]])に[[高取城]]に入った[[高取藩]]主・[[植村家政]]は、高取城の[[鬼門]]に当たる当社を深く信仰した。[[享保]]10年([[1725年]])に里からの火災により社殿の大半を焼失したため、[[天明]]元年([[1781年]])に藩主・[[植村家利]]により再建されている。
[[2001年]]([[平成]]13年)に[[大滝ダム]]建設に伴って移築することとなった[[吉野]]の[[丹生川上神社上社]]から旧社殿を譲り受け、天明以来200年を経て老朽化していた社殿を再建した。
== 境内 ==
* 本殿 - もとは[[1917年]]([[大正]]6年)に再建された[[丹生川上神社上社]]の本殿で、[[2001年]]([[平成]]13年)に現在地に移築された。
* 幣殿
* 拝殿
* 神饌所
* 神楽殿
* 西良殿
* むすびの神石 - [[生殖器崇拝|陰陽石]]。
* 飛鳥井
* 旧社務所
* 新社務所
=== 摂・末社 ===
* 祓戸神社 - 祭神:瀬織津比賣神、速開都比賣神、氣吹戸主神、速佐須良比賣神
* 白髭神社
* 中の社 - 八阪神社(祭神:[[スサノオ|須佐之男神]])、金比羅神社(祭神:[[大物主]]神)
* 奥の社 - 皇太神社(祭神:天照皇大神)、奥の大石(祭神:御皇産霊神)
* 飛鳥山口神社 - 祭神:[[オオヤマツミ|大山都見乃神]]、[[ククノチ|久久乃知乃神]]、[[サルタヒコ|猿田彦乃神]]。飛鳥山口坐神社(あすかやまぐちにますじんじゃ)とも呼ばれる式内社である。「飛鳥山」はかつての皇室の御料林であり、その[[山神]]を祀ったものと考えられるが、旧鎮座地は不明である。
* 八十萬神社
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ファイル:Two buildings at Asuka Shrine.jpg|神楽殿と西良殿
ファイル:Chozuya at Asuka Shrine.jpg|飛鳥井
ファイル:Stones with Shimenawa at Asuka Shrine.jpg|むすびの神石
File:Asukaniimasu-jinja, Asuka-Yamaguchi-jinja.jpg|飛鳥山口神社
</gallery>
== 祭事 ==
2月第1日曜日(元は旧暦1月11日)の[[田植神事]]「[[おんだ祭]]」には、[[天狗]]や[[翁]]が'''竹棒で人々を追い回して叩いたり'''、種まき前の胤付けの意で天狗と[[おかめ|お多福]]による[[性行為]]を模した滑稽寸劇があるなど、[[奇祭]]として知られている。境内には、[[男性器]]を模した石が多く安置されている。
== 関連項目 ==
* [[加夜奈留美命]]
* [[宇須多伎比売命]]:殺牛・殺馬を求めた神であっったと思われる。
* [[三穂津姫]]
== 外部リンク ==
* [http://asukaniimasujinja.jp 飛鳥坐神社] - 公式サイト
== 脚注 ==
{{DEFAULTSORT:あすかにますしんしや}}
[[Category:日本神話]]
[[Category:神社]]
[[Category:民族他]]