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1,701 バイト追加 、 2024年12月8日 (日)
* 女神が悪しき蛇神を倒すのに[[八束水臣津野命]]の助力を借り、彼と結婚した([[燃やされた女神]])。
* 女神が禁忌を破った夫の[[八束水臣津野命]]に殺された([[吊された女神]])。
という2つの伝承である。後者の方は、本物語でははっきりとは書かれず、「匂わせ」的な内容となっている。前半では、八束水臣津野命は、干ばつの神と戦い、女神を助ける[[黄帝型神]]なのだが、後半は[[須佐之男命]]に似た妻殺しの神となって[[祝融型神]]へと変貌してしまっている。へと変貌してしまっている。これは何故なのだろうか。
== 殺された八束水臣津野命 ==
管理人が思うに、この物語には暗に
* 八束水臣津野命が[[石見天豊足柄姫命]]に'''宴の席で殺された'''。
というエピソードが含まれているのではないか、と思う。この場合、実は[[石見天豊足柄姫命]]と悪しき蛇神が夫婦で、かつ八束水臣津野命が彼らの親神だ、という設定になると思われる。[[石見天豊足柄姫命]]と悪しき蛇神が夫婦だったという名残は、川の中の「夫婦石」にあるように思う。[[石見天豊足柄姫命]]と八束水臣津野命が「父娘」だったという点は、[[石見天豊足柄姫命]]の名に「'''足'''」という文字があって、'''犬女神'''だと思われることと、八束水臣津野命の息子神に'''犬神'''がおり、その名から八束水臣津野命も'''犬神'''だと推察されることから、八束水臣津野命の一家は「犬神」の一家であり、[[石見天豊足柄姫命]]もその一族ではないか、と思われる点である。
[[八束水臣津野命]]は、悪しき蛇神でかつ息子神である物を殺して、干ばつが起こる力を抑えこんだのだけれども、それはそれで、そのやり方に不満でもあったのか、娘女神は父親に対して殺意を抱いた、とでも言えば良いのだろうか。少なくとも神話作者にはそのような意図があったのかもしれないと思うのだ。
日本の神霊に対する概念として「'''非業の死を遂げた物は怨霊(祟り神)になる。'''」というものがある。

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