<blockquote>むかし長者窪に住んでいた長者の家に旅の僧が宿を求めた。長者は僧の持つ大金に目がくらみ殺して奪った。長者の家はそのせいで滅びてしまった。残された長者の犬は猛り狂い人々に害をなした。そこで産土神さまがあらわれ犬を諭された為、犬は改心して石と化し集落を護るようになったという。なおその過程で産土神さまは犬に追われ里芋で滑りゴマで目を突いたそうで、当地では近年まで犬を飼わず里芋やゴマを作らない戒めがあったそうだ。<ref>[http://oinuwolf.blog.fc2.com/blog-entry-810.html 長野県長野市篠ノ井有旅の犬石]、狼やご神獣の、お姿を見たり聞いたり民話の舞台を探したりの訪問記 -主においぬ様信仰ー(最終閲覧日:24-11-26)</ref></blockquote>
== その他よもやま ==
篠ノ井氷ノ田越道に'''氷野田神社'''がある。こちらの祭神に'''神八重葦命(かみやえあしのみこと)'''という神がいる。名前からして大国主命のことと思うが、「葦」という言葉は出雲でも犬神に通じる言葉と考える。当地ではそれに加えて「八龍」とか「八布施」とか「八」にちなんだ名も大国主命系の犬神を示すように思う。こちらも神も、元は犬神であったのではないだろうか。信更地区は、布施氏の展開に伴い、'''大国主命系の犬神信仰'''が強かった地域であるように感じる。<ref>[https://adeac.jp/nagano-city/text-list/d100090/ht011380 第21章 信田 / 第三節 神社と寺院]、長野市/長野市デジタルミュージアム ながの好奇心の森(最終閲覧日:24-11-26)</ref></blockquote>
== 私的解説 ==