=== 肥長比売とは北斗女神である ===
星神社の祭神・富能加比売命は星女神と考えられる。富能加比売命の名前を冠した神社の祭神が肥長比売なのだから、肥長比売と富能加比売命は「同じ星女神」であるといえる。星神社は妙見信仰(北斗信仰)とも関連しているため、'''肥長比売は北斗女神'''と考えられる。名古屋から東で、'''北斗女神といえば、[[伊豆能売|伊豆能賣]]'''である。いずれにも共通して「'''疫神払い'''」の性質がある。肥長比売と[[伊豆能売|伊豆能賣]]の双方に性格が交錯するのが、[[天甕津日女命]]である。この女神にも「'''疫神払い'''」の性質がある。そもそも[[誉津別命]]の病を治したのが[[天甕津日女命]]なのだから。
疫神とは、「病気を起こす神」であるだけでなく、「虫害を起こす神」でもある。'''須勢理毘売'''は大国主命の婿入りの際に蜂やムカデから大国主命を守っているので、須勢理毘売にも「'''疫神払い'''」の性質がある。彼女も潜在的には北斗女神であるといえる。
== 参考文献 ==