チャンヤンは兄弟の雷公から水牛を借りて田を耕していたが、祖霊祭で水牛を食べてしまった。それで雷公との仲が険悪になった。雷公が洪水を起こし、チャンヤンはヒョウタンに乗って逃れた。その後、妹のニャン二を説得して結婚した。二人の間に肉塊が生まれたので、それを切り刻んでまくと、人間が大勢生まれた。人々は一緒に住み、七人の爺さんは牛殺しの刀を、七人の婆さんは紡車を管理して暮らすことになった。<ref>創世神話と王権神話 アジアの視点から、鈴木正祟、p115-117</ref>。</blockquote>
こちらは、ヤオ族の伝承に似て、肉をばらまく方である。兄から求婚して、父系的な物語だ。そして父親は登場しない。その点は母系的だ。最初の人間のチャンヤンの「父的存在」は「蛾の王」だ。
アペ・コペン、バロン、ダロンの物語では、アペ父さんは雷神と対立し、天で雷神をあちこち追いかけ回す。風の神のように。ということで、アペ・コペンはインドの風神ヴァーユの原型で良いと思うのだ。そして、北欧神話では主神のオーディンへと変化する。
こちらの物語のチャンヤンはダロンのことで良いと思う。そして、彼の妻はニャンニである。・・・メソポタミアあたりで'''イナンナとドゥムジ'''とお名乗りになってませんか? と思う。というか、チャンヤンは「'''人類の始祖'''」と言われている。パレスチナあたりに「'''アダム'''」っていう親戚がいませんか? ドゥムジとアダムが「同じもの」って言ったらエゼキエルも大びっくりでは、と思う。しかも、日本では「'''蛾の神'''」といえば、賀茂系の祖神の一つ'''少彦名命'''である。少彦名命とアダムが「同じもの」だから「日ユ同祖論」? と、つい脱線しそうになるのだが、こちらはかなりメソポタミアの神話に近い話となっている。こちらの話ももう少し分かりやすく書き換えてみたいと思う。可能であれば、私の中にある贖罪の気持ちも込めて。
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