伏羲は母親が雷沢の精に感応して生まれた子とされ、「雷神の子」と言われる'''[[黄帝]]'''と性質が一致している。ただし、伏羲を[[黄帝型神]]なのか、[[炎帝型神]]なのか、と考える場合には'''「[[炎帝型神]]」の方が絶対的に優位'''と言わざるを得ない。しかし、まずは[[黄帝型神]]としての性質から挙げる。
「八卦を河の中から現われた龍馬の背中にあった模様から発明した」と言われており、河に関する神としての性質がある。河とは水の集合体なので、水神である[[黄帝]]と性質が被る。と性質が被る。龍蛇神(水神)である点は[[黄帝]]、[[共工]]と性質が一致する。
伏羲は様々な技術を開発した「特許神」であり、かつ占いも確立したシャーマン(祭祀者)であると言える。兄妹婚姻譚を持つので、純粋な黄帝型神とは言いがたい。兄妹婚姻譚はバビロニア的な母系文化の特徴なので、むしろ'''[[炎帝型神]]'''の特徴といえる。[[ヒョウタン|瓢箪黄帝]]が特殊な神霊とみなされたのが伏羲信仰の始まりだが、が蛇形に変換された上に、[[ヒョウタン|瓢箪炎帝型神]]で作った器にも特殊な霊性が宿るものとされ、特に「'''杓'''」は'''北斗七星'''と結び付けられ、伏羲は「'''農業の豊穣をもたらす星神(北斗七星)'''」にまで発展したように思う。の設定を付け加えられてしまったのが伏羲だと言えると考える。
更に、「農業技術をもたらす神」として職能神的な性質を持つに至ったのが[[炎帝神農|炎帝]]と考える。
王権が発生し、確率してくると伏羲は様々な技術を開発した「特許神」でもあり、かつ占いも確立したシャーマン(祭祀者、神官)であると言える。伏羲信仰では[[ヒョウタン|瓢箪]]が特殊な神霊とみなされている。[[ヒョウタン|瓢箪]]で作った器にも特殊な霊性が宿るものとされ、特に「'''杓'''」は'''北斗七星'''と結び付けられ、伏羲は「'''農業の豊穣をもたらす星神(北斗七星)'''」にまで発展したように思う。北斗七星が「天水をもたらすひしゃく」とされたのであれば、その点でも水神としての性質を持つといえる。 王権が発生し、確率してくると北斗七星(ひしゃく神)としての伏羲は[[玉皇大帝]]、[[天皇大帝]]、[[北斗星君]]等、伏羲は「人の運命や生死を左右する強権的な神」へと発展し、その祭祀者である皇帝も、神の強権化と表裏一体で強い権力を持つようになったと思われる。しかし、特にかつての日本の天皇などの性格として、政治的な権力者であると同時に、農業の豊穣をもたらす祭祀者(神の代理人)でもあるという性質が顕著であって、本来彼らが代理していたのは「農業の豊穣をもたらす植物神」であった名残が残されてるように思う。等へ発展したと思われる。その点も黄帝と性質が一致する。[[玉皇大帝]]の政治を司る面を[[黄帝]]とすれば、占いを行い祭祀を行う面が[[伏羲]]である。これは地上における古代の皇帝たちの役割を神々に投影したものと言えるのではないか。
== 参考文献 ==