差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
1,577 バイト追加 、 2024年10月24日 (木)
地中海周辺の「我が子を食らう神」を見ていくと、気がつくことがある。カルタゴのタニトとその夫バアル・ハモンは幼児供犠を求めたと思われるが、若い乙女のみを求めたのではない。とすれば、タニトとバアル・ハモンは苗族のヤマイヌ(天狗)のように、日月乙女を狙い撃ちしたのではない、ということになる。
サートゥルヌスは人々に農業やブドウの木の剪定などを教えたと言われており、植物神そのものではなく、植物に関する「'''産業神'''」としての性質を持つ。
サートゥルヌスは人々に農業やブドウの木の剪定などを教えたと言われており、植物神そのものではなく、植物に関する「<blockquote>サートゥルヌス神を祝した古代ローマの祭であるサートゥルナーリア祭(Saturnalia)は12月17日から12月23日まで行われた。サートゥルヌスの神殿では、サートゥルヌス像に普段結ばれていた縄を解き、その年が終わるまでそのままにしておいた。神殿前には生贄を置く長いすが設置された。そして人々も互いにプレゼントを贈り合った。また、この期間だけ奴隷とその主人がこ擬似的に役割を入れ替えてお祭り騒ぎを行うなどした。 蝋燭が灯され、あらゆる愉快な遊びが行われた。(Wikipediaより)</blockquote> とのことである。ローマは狼を大母に持つ国なので、サートゥルヌスのトーテムも狼である、とは言えないだろうか。これは当然中国神話の「天狗」のことを指す。彼が普段縄でつながれているのは、サートゥルヌスが天空の秩序を乱す彗星や流星だからである。彼がうかつに出歩いて太陽や月を不必要に食い荒らされては困るのだ。しかし、冬至の時期は太陽の力(火)をサートゥルヌスに移す時期で、彼の力が強まる時期でもある。祭の時期に蝋燭がともされるのは、それが「'''産業神サートゥルヌスに移された太陽の火'''」としての性質を持つ。サートゥルヌス神を祝した古代ローマの祭であるサートゥルナーリア祭(Saturnalia)は12月17日から12月23日まで行われた。サートゥルヌスの神殿では、サートゥルヌス像に普段結ばれていた縄を解き、その年が終わるまでそのままにしておいた。神殿前には生贄を置く長いすが設置された。そして人々も互いにプレゼントを贈り合った。」であることを示すのではないだろうか。サートゥルヌスは生け贄を得て更にその力を増し、人々は自らもサートゥルヌスに倣って、互いにプレゼント(小さな生け贄)を捧げ合うし、この時期だけ社会の秩序を乱して、「'''秩序を乱す神'''」であるサートゥルヌスの時期としたのであろう。農耕神であれば、既設の秩序をむしろ守る神でありそうなものだが、彼は単なる「'''農業の技術者'''」であって、世界の秩序を守る点は「天狗」らしく無頓着であるといえる。
=== 竹取物語・日本の伝承 ===

案内メニュー