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596 バイト追加 、 2024年10月23日 (水)
アルテミスが処女の女神であることは、彼女がかつて「結婚できなかった月乙女」であったことを伺わせる。「'''結婚できなかった月乙女'''」は父系の神話に取り込まれて「'''厳しく監督する上位の(月)女神'''」と「'''スケープゴート的に非難され罰され殺される下位の女神'''」に分けられてしまったことが分かる。元は同じものであった2つの女神の一方が、虐待的にもう一方を殺す、というパターンは「[[うりこひめとあまのじゃく]]」や「シンデレラ」という話へと変遷していくように思う。狩られて殺されたカリストーは「犬に追われて殺された」とも考えられるので、言外に「天狗食北斗」が暗示されているかもしれないと考える。カリストーが北斗の女神である点は、彼女が元は苗族の日月北斗乙女と同様の女神で、北斗女神の姿が強調されたものだということが示唆される。異教時代のヨーロッパでは熊女神信仰が盛んであった。
 
 
=== イーピゲネイア・ギリシャ神話 ===
ミュケーナイ王アガメムノーンはトロイア戦争に出征する前に狩をし、「私の腕前には狩の女神たるアルテミスもかなわないであろう。」と口を滑らせた。アルテミスは侮辱する人間に対して、'''猟犬に八つ裂きにさせる'''、子供を皆殺しにする、疫病をはやらせるなど、残酷な手段を辞さない女神であり、トロイアに味方していたため、怒りで逆風を起こし兵団が出発できないようにしてしまった。
 
=== 十人の処女たちのたとえ ===

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