と非難の対象にされている。非難は父系の神話が拡大し、頂点にある天帝やゼウスの権威が高まれば高まるほど、激しくなるようである。天狗(天帝)やゼウスの行いが非難されることはあってはならないからである。
アルテミスが処女の女神であることは、彼女がかつて「結婚できなかった月乙女」であったことを伺わせる。「'''結婚できなかった月乙女'''」は父系の神話に取り込まれて「'''厳しく監督する上位の(月)女神'''」と「'''スケープゴート的に非難され罰され殺される下位の女神'''」に分けられてしまったことが分かる。元は同じものであった2つの女神の一方が、虐待的にもう一方を殺す、というパターンは「うりこひめとあまのじゃく」という話へと変遷していくように思う。狩られて殺されたカリストーは「犬に追われて殺された」とも考えられるので、言外に「天狗食北斗」が暗示されているかもしれないと考える。カリストーが北斗の女神である点は、彼女が元は苗族の日月北斗乙女と同様の女神で、北斗女神の姿が強調されたものだということが示唆される。異教時代のヨーロッパでは熊女神信仰が盛んであった。」に分けられてしまったことが分かる。元は同じものであった2つの女神の一方が、虐待的にもう一方を殺す、というパターンは「[[うりこひめとあまのじゃく]]」という話へと変遷していくように思う。狩られて殺されたカリストーは「犬に追われて殺された」とも考えられるので、言外に「天狗食北斗」が暗示されているかもしれないと考える。カリストーが北斗の女神である点は、彼女が元は苗族の日月北斗乙女と同様の女神で、北斗女神の姿が強調されたものだということが示唆される。異教時代のヨーロッパでは熊女神信仰が盛んであった。
== 参考文献 ==