* '''シャーマン''':鼎は神や祖霊に捧げる生け贄を煮る鍋であるので、子孫である祭祀者と神々や祖霊を結ぶ「媒介」の役割を果たすと考える。人間の中で神々と交流できる特別な存在を「シャーマン」と定義できると思う。シャーマンは霊的には神霊に近いかもしれないが、れっきとした「生きた人間」で、実体を確実に持っていて誰でも確認できる、という点で神霊とは異なる。
** '''王・皇帝''':古代中国の王あるいは皇帝はシャーマンでもあった。饕餮が「生きて」いた時があったとすれば、シャーマンや王といった存在だった可能性があるように思う。
*'''鳥''':イヌワシ等の鳥の要素を含んでいる。
* '''犠牲獣''':饕餮は牛や羊などといった要素を含むが、これらは人間にとって食料でもあるし、生け贄に捧げる動物でもある。饕餮は何でも食べるかもしれないが、食べられるものの要素も含んでいる。
* '''植物''':特に農作物の収穫の一部を「神に捧げる」という祭祀を行う習慣も世界各地に広くあるように思う。饕餮が食べられるものの要素を含んでいるのなら、植物の要素も含まれるのではないだろうか。