'''笛'''(ふえ、Flute)は気流によって音を出す器具一般を指す。元来「吹き鳴らすもの」を意味し、現在では楽器、玩具、合図、警報など広い用途で用いられる。特にエアリード構造の木管楽器を指すことが多く、篠笛のように横に構えて吹く笛を「横笛」、リコーダーのように縦に構えて吹く笛を「縦笛」と呼ぶ。楽器分類学上は気鳴楽器に分類される。
語源は吹柄、吹枝(いずれもフキエないしフクエ)といわれるが異説も多い。文献上の初出は[[日本書紀]]の「天之鳥笛」であるが詳しい形状などは不明である。[[万葉仮名]]では「輔曳」と表記された。語源は吹柄、吹枝(いずれもフキエないしフクエ)といわれるが異説も多い。文献上の初出は日本書紀の「天之鳥笛」であるが詳しい形状などは不明である。万葉仮名では「輔曳」と表記された。
== 歴史 ==
笛の起源はきわめて古く、動物の骨に穴を開けた[[旧石器時代]]の[[ホイッスル]]、{{ill2|旧石器時代のフルート|en|Paleolithic flutes}}らしきものがスイスから出土している笛の起源はきわめて古く、動物の骨に穴を開けた旧石器時代のホイッスル、旧石器時代のフルート(Paleolithic flutes)らしきものがスイスから出土している<ref>「写真で分かる! 楽器の歴史 楽器学入門」p86-87 守重信郎 時事通信出版局 2015年9月30日発行 ISBN 978-4788714175</ref>。笛には縦笛と横笛が存在するが、構造上まず縦笛が出現し、その後横笛が開発されたと考えられている<ref>「写真で分かる! 楽器の歴史 楽器学入門」p85-86 守重信郎 時事通信出版局 2015年9月30日発行 ISBN 978-4788714175</ref>。笛は[[太鼓]]と並んで古代から基本的構造がほとんど変わらなかった楽器である。笛は太鼓と並んで古代から基本的構造がほとんど変わらなかった楽器である<ref>「世界の民族楽器文化図鑑 大自然の音から、音を出す道具の誕生まで」p152 リュシー・ロー 別宮貞徳監訳 柊風舎 2013年12月15日第1刷</ref>。 === 世界各地での歴史 ==={{節スタブ|date=2021年4月}} === 南アメリカ、[[メソアメリカ]]での歴史 ==={{節スタブ|date=2021年4月}} === 中東での歴史 ==={{節スタブ|date=2021年4月}}
=== 欧州での歴史 ===
{{節スタブ|date=2021年4月}}3万年から3万7千年前のものと推定される、[[マンモス]]の巨大な牙から作られた長さ183万年から3万7千年前のものと推定される、マンモスの巨大な牙から作られた長さ18.7cmの3穴フルートが、2本、ドイツの[[バーデン=ヴュルテンベルク州]]南部の[[ウルム]]近くの[[ギーセンクラスターレ洞窟]]で2004年に発見された7cmの3穴フルートが、2本、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州南部のウルム近くのギーセンクラスターレ洞窟で2004年に発見された<ref>[https://web.archive.org/web/20090528034505/http://www.cbc.ca/arts/story/2004/12/30/flute-prehistoric041230.html CBC NEWS, "Archeologists discover ice age dwellers' flute".]</ref>。 === 中央アジアでの歴史 ==={{節スタブ|date=2021年4月}}
=== 東アジアでの歴史 ===