モリガンは神話サイクルの文書にも登場する。12世紀の偽史編纂物『Lebor Gabála Érenn』(「アイルランド奪取の書」)では、トゥアハ・デ・ダナーンの中でエルンマスの娘の一人、ヌアダの孫娘として挙げられている<ref name="LGE-62,64"/>。
エルンマスの最初の3人の娘は、エリウ(Ériu)、バンバ(Banba)、フォドゥラ(Fódla)と呼ばれている。二人の名前は「アイルランド」の同義語で、それぞれアイルランドの最後の3人のトゥアハ・デ・ダナーンの王であるマック・グレイネ(Mac Gréine)、マック・クイル(Mac Cuill)、マック・ケシェト(Mac Cécht)と結婚していた。彼女達は土地と王権に関連しており、おそらく三重の君主の女神を表しているのだろう。次に、エルンマスの他の3人の娘が登場する。バドブ、マハ、そしてモリガンである。Cécht)と結婚していた。彼女達は土地と王権に関連しており、おそらく三重の君主の女神を表しているのだろう。次に、エルンマスの他の3人の娘が登場する。バドブ、マハ、そしてモリガンである。3人は裕福で、「狡猾の泉」、「激しい戦いの源」であると、歌詩で表現されている。