差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
1,050 バイト追加 、 2023年1月19日 (木) 09:16
== 私的解説 ==
バウボーはいわゆる「外陰部信仰」の女神と思われる。西欧の「外陰部信仰」はシーラ・ナ・ギグのように「境界神」としての性質があるようだが、これは当初からの性質だったのだろうか、と思う。むしろ、本来は女性の「生み出す能力」が人類、ひいては世界や宇宙を創造した、とそのような神話の女神であったと考える。女神の外陰部信仰を、男神の男根信仰に置き換えたものが[[パーン]]なので、女神の地位は低下して「娘」とされ、下品で猥雑な面が強調されたものか。
 
また、全てではないが、「バウボー・フィギュア」の髪型は、「兎の耳」のように上に向かって結われていたり、遼河文明の太陽女神のように「吊された」ものであることが示唆され、地位の低下した太陽女神であることが示唆される。ただし、ギリシア神話のバウボーは、「奴隷」と現されり、「地位の低いもの」の象徴とはされているが、人身御供とされるほど地位は低下しておらず、むしろ「知恵のある老女」として、沈んでいるデーメーテールを再生させる「再生の女神」としての性質が残されている。日本神話でいうところの[[天宇受賣命]]と同様の役割をバウボー([[イアムベー]])は果たしている。
 
バウボーという名はオルペウス教での名とのことだが、子音構成から見るに、バウボーはギリシア神話のオルフェウス、スキタイのパパイオスと類似した名である。
== 関連項目 ==

案内メニュー