主にインドで信仰されているヒンドゥー教では牛(特に[[コブウシ]])を神聖視している([[スイギュウ]]はそうではない)。このためインドは牛の飼育頭数は多いものの、牛肉食を忌避する国民が多い。インドでは従来も州により、牛肉の扱いを規制していた。2017年5月26日にはインド連邦政府が、食肉処理を目的とした家畜市場における牛の売買を禁止する法令を出した。これに対して、イスラム教徒や世俗主義者から「食事の選択権に対する侵害」として反対運動や訴訟が起き<ref>https://www.sankei.com/article/20170530-E73SSIK34RO5HARHJ6NWQQ5LKU/, インド政府、「牛の幸福のため」牛肉規制 家畜市場での肉牛売買禁止、一部の州やイスラム教徒は反発, 産経新聞ニュース, 2017年5月30日</ref>、インド最高裁判所は7月11日に法令差し止めを決めた<ref>https://www.sankei.com/article/20170711-GMXZBG6PGJPHTBSFA2RYF273SE/, 牛売買禁止令を差し止め インド最高裁 モディ政権に打撃, 産経新聞ニュース, 2017年7月11日</ref>。インドでは牛肉を売ったり、食べたりしたと思われた人が殺害される事件も起きている<ref>https://www.sankei.com/article/20170706-3OWBECV5DJNXBN3ZPO2QD6EZ4Q/, インドで「牛肉殺人」多発 モディ首相「誰も牛の名のもとに人を殺してはならない」, 産経新聞ニュース, 2017年7月6日</ref>。
日本でも牛(丑)は[[十二支]]の鳥獣に入っているほか、日本でも牛(丑)は十二支の鳥獣に入っているほか、[[牛頭天王]]のような神や、[[牛鬼]]など[[妖怪]]のモチーフになっている。また、身近にいる巨大な哺乳類であることから、その種の中で大きい体格を持つ生き物の和名に用いられることがある([[ウシエビ]]、[[ウシガエル]]、ウシアブなど)。など妖怪のモチーフになっている。また、身近にいる巨大な哺乳類であることから、その種の中で大きい体格を持つ生き物の和名に用いられることがある(ウシエビ、ウシガエル、ウシアブなど)。
=== 紋章 ===
牛が[[紋章]]に描かれることは一般的である。牛が紋章に描かれることは一般的である。
== 環境問題 ==
ウシは[[反芻動物]]であり、反芻を繰り返すことにより、飼料を微生物が分解し[[メタンガス]]が発生する。これは[[地球温暖化]]の深刻な一因と言われておりウシは反芻動物であり、反芻を繰り返すことにより、飼料を微生物が分解しメタンガスが発生する。これは地球温暖化の深刻な一因と言われており<ref>{{Cite web |url=https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202111080000142.html|title=, 世界に15億頭…牛のげっぷは地球温暖化の促進要因、世界が行う対策とは|publisher=, 日刊スポーツ|date=, 2021-11-08|accessdate=, 2021-11-08}}</ref>、[[アメリカ]]ではメタンの総発生量の26パーセントが牛のげっぷによるものである、アメリカではメタンの総発生量の26パーセントが牛のげっぷによるものである<ref name="geppu">{{Cite news |url=http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/080600217/ |title=, 3NOPが牛のげっぷ中のメタンを3割減らす |work= |publisher=[[ナショナルジオグラフィック (雑誌)|, ナショナルジオグラフィック]] |date=, 2015-08-10 }}</ref>。[[3。3-ニトロオキシプロパノール]](3NOP)と呼ばれる成分を餌に混ぜるなどしてげっぷを少なくする研究が進んでいる{{r|geppu}}。ニトロオキシプロパノール(3NOP)と呼ばれる成分を餌に混ぜるなどしてげっぷを少なくする研究が進んでいる。
== 慣用句 ==