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ヒツジは羊毛や肉(ラム、マトン)を目的として世界中で広く飼育され、2008年には全世界で10億頭を超えるヒツジが飼育されていた。世界で最もヒツジを多く飼育しているのは中国で、1億3000万頭以上に上る。飼育頭数は漸増傾向にあったが、2006年からは減少に転じている。2位はインドで、1992年から2010年までに飼育頭数が約1.5倍となり、現在も漸増傾向が続く。次いで飼育頭数が多いのはオーストラリアである。かつては長らく世界最大のヒツジ生産国であり、1992年には1億4800万頭以上のヒツジが飼育されていたが、飼育頭数は急激に減少しており、1996年には中国に抜かれて第2位となり、2010年にはインドにも抜かれて3位となった。2010年の飼育頭数は約6800万頭であり、1992年の半分以下にまで減少している。オーストラリアのヒツジはメリノ種が主であり、羊毛を主目的としていたが、近年では食肉種も盛んに飼育されるようになった。4位はイランであり、1992年の4600万頭から2010年の5400万頭と微増している。5位はスーダンであり、1992年から2010年までに飼育頭数は倍増した<ref name="Fao.org"/>。6位のニュージーランドは古くからのヒツジの大生産国であり、1834年にヒツジが本格導入されてからすぐに羊毛の大輸出国となり、さらに1882年に冷凍船が導入されてからは羊肉も輸出できるようになって、産業革命期にあったイギリスを主要市場として発展していった。ニュージーランドではオーストラリアとは違い、羊肉・羊毛兼用種が主に飼育されている<ref>「オセアニアを知る事典」平凡社 p240 1990年8月21日初版第1刷</ref>。
日本のヒツジ飼育頭数は2010年に1万2000頭であり、世界では第158位である<ref>https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/sheep.html キッズ外務省:羊の頭数の多い国 日本国外務省 2012年12月30日閲覧</ref>。[[都道府県]]別では[[北海道]]での飼育数が飛び抜けて多く、他は[[秋田県]]、[[岩手県]]、[[福島県]]などの[[東北地方]]、[[栃木県]]や[[千葉県]]などの[[関東地方]]で飼育されている。[[東日本]]ではある程度飼育されているが、[[西日本]]ではほとんど羊の飼育は行われていない。都道府県別では北海道での飼育数が飛び抜けて多く、他は秋田県、岩手県、福島県などの東北地方、栃木県や千葉県などの関東地方で飼育されている。東日本ではある程度飼育されているが、西日本ではほとんど羊の飼育は行われていない<ref>{{cite web |title=日本のめん羊事情 |publisher=[[公益法人|公益社団法人]]畜産技術協会 |date=, 公益社団法人畜産技術協会, 1991年12月 |url=, http://jlta.lin.gr.jp/publish/sheep/kiji/01_01.html |accessdate=, 2014-03-22}}</ref>。
== 利用 ==
;羊肉
[[ファイル:Thawed Lamb.JPG|thumb|200px|[[ジンギスカン (料理)|ジンギスカン]]用のラム肉]]'''[[羊肉]]'''は広い地域で食用とされている。羊の年齢によって、生後1年未満を[[ラム (子羊)|ラム]]({{lang|en|lamb}}、子羊肉)・生後2年以上を[[マトン]]({{lang|en|mutton}})と区別することもある。生後1年以上2年未満は、[[オセアニア]]では「ホゲット」と区別して呼ばれているが、日本ではマトンに含まれる。は広い地域で食用とされている。羊の年齢によって、生後1年未満をラム(lamb、子羊肉)・生後2年以上をマトン(mutton)と区別することもある。生後1年以上2年未満は、オセアニアでは「ホゲット」と区別して呼ばれているが、日本ではマトンに含まれる。
日本国内では、毛を刈った後で潰したヒツジの大量の肉を消費する方法として新しく考案された[[ジンギスカン (料理)|ジンギスカン]]や、[[ラムしゃぶ]]、スペアリブの香草焼き、[[アイリッシュシチュー]]など特定の料理で使われることが多い。[[カルニチン]]を他の食肉よりも豊富に含むことから、体脂肪の消費を助ける食材とされている。

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