この中世の記述は、エーコーとナルキッソスの両方のキャラクターを変えている。オイディウスによれば、エーコーはミューズたちと暮らす美しいニンフであり、ナルキッソスは高慢な王子である。『ナルキッソスの眠り』では、エーコーに代わって王女ダーネが登場する。逆に、ナルキッソスは、オイディウスに書かれていた王としての地位を失い、ダーネの父である国王の家臣という平民の地位に過ぎなくなる<ref name="Dwyer"/>。
『詩』では、アモールの矢に刺されたダーネが、ナルキッソスと激しい恋に落ちる。『詩』では、アモールの矢に刺されたダーネが、ナルキッソスと激しい恋に落ちる。ダーネは父に相談するのが先だと思いつつも、ナルキッソスに自分の気持ちを打ち明ける。