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300 バイト除去 、 2023年1月3日 (火) 23:07
エコーは喜びのあまり、ナルキッソスのもとに駆け寄り、愛する人に腕をまわそうとした。しかし、ナルキッソスは愕然として彼女を拒絶し、「手を離せ!お前に触れられるくらいなら、死んだ方がましだ!」と叫んだ。エコーは「死んだ方がましだ」とだけ囁き、そうして軽蔑され、辱められ、恥をかかされながら逃げ出したのである<ref>Ovid, ''Metamorphoses'', 3. 386-392</ref>。
激しい拒絶にもかかわらず、エコーのナルキッソスに対する愛情は深まるばかりだった<ref>Ovid, ''Metamorphoses'', 3. 394</ref>。ナルキッソスが、ありもしない愛に溺れ、自分の姿を映しながら衰弱して死んだとき、エコーは彼の遺体を嘆き悲しんだ。ナルキッソスが最後にプールを覗き込んで「ああ、素晴らしい少年よ、愛していたのは無駄だった、さらばだ」と言ったとき、エコーも「さらばだ」と唱和したのである<ref>Ovid, ''Metamorphoses'', 3. 493-501</ref>。
やがて、エコーも衰弱していった。
Despite the harshness of his rejection, Echo's love for Narcissus only grew. When Narcissus died, wasting away before his own reflection, consumed by a love that could not be, Echo mourned over his body. When Narcissus, looking one last time into the pool uttered, "Oh marvellous boy, I loved you in vain, farewell", Echo too chorused, "Farewell."
Eventually, Echo, too, began to waste away. Her beauty faded, her skin shrivelled, and her bones turned to stone. Today, all that remains of Echo is the sound of her voice.<ref>[[Ovid]], ''[[Metamorphoses]]'', 3. 395-397</ref>

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