第三話 解説と註
2020/04/02
大入道 神話、民話に付きものの「トロールド」のことで、悪魔のようなものではない。丘、山中に一家族でか、或いは多数の家族が一緒に住むと想像されている。豪富を蓄え、住家の内部は黄金や宝石で飾られて、華麗なのを普通とする。人間と友達となって金を貸したり、借りたりもする。あまり利口ではなく盗癖があって、金銀財貨ばかりでなく、婦人子供をも盗み去る。騒がしい音を嫌い、キリスト教会が出来て、鐘を打ち鳴らすようになってから、この怪物は大部分駆逐されたと思われている。
聖霊降臨祭 キリスト教会で聖霊の降臨を記念する祭日。復活祭後第七日曜日となっている。(使徒行伝第二章)往昔、ユダヤ日との収穫の祝祭に起源するともいう。聖霊降臨祭節と称するのは一週間。「白日曜日」と呼ぶことがあるのは、この日には受洗者が多く白衣を着ることによる。
主の祈祷(いのり) 新約聖書マタイ伝第六章九節~十三節にある。「天にいます我らの父よ、願わくば、御名を崇められん事を。御国の来たらんことを。御意の天のごとく、地にも行われん事を。我らの日用の糧を今日もあたえ給え。我らに負債(おいめ)ある者を我らの召したる如く、我らの負債をも召し給え。我らを嘗試(こころみ)に遇せず、悪より救い出したまえ。」キリストが弟子たちに示した祷の雛形で、信者が一般に用いる。
復活祭
基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」で、年によって日付が変わる移動祝日である。日付は変わるものの、必ず日曜日に祝われる。東方教会と西方教会とでは日付の算定方法が異なるため、日付が異なる年の方が多い。(Wikipedia「復活祭」より)
聖霊降臨祭(ペンテコステ)
イエスの復活・昇天後、集まって祈っていた120人の信徒たちの上に、神からの聖霊が降ったという出来事のこと、およびその出来事を記念するキリスト教の祝祭日。もともとは春に得られる最初の収穫に感謝する農業祭だった。宗教上、収穫感謝の意味は失われたが、農業祭としての色彩は、ドイツ、ギリシアなどの民俗に残っている。
キリスト教の聖霊降臨の日は、復活祭から(その日を第一日と)数えて50日後に祝われる移動祝日(年によって日付が変わる祝日)である。日付は毎年異なるが、西方では五月初旬から六月上旬の日曜日、東方では五月初旬から六月下旬の日曜日に行われる。(Wikipedia「ペンテコステ」より)